シニア世代にオススメの音楽系の趣味は何?メリット等も紹介!

老後は自分の時間が増えるので、何か新しい趣味を始めたいシニア世代の方は多いと思います。どのような趣味にすれば良いか迷っている方にオススメしたいのは、音楽です。音楽は若い世代の人たちの趣味というイメージがあるかも知れませんが、実は老後の趣味に音楽は向いており、メリットも数多くあります。この記事では、シニア世代が音楽を趣味にするメリットや、オススメの楽器、そして気を付けたいポイントについて紹介します。

音楽を趣味にするメリット

シニア世代の方が音楽を趣味にするメリットには、どういうものがあるでしょうか。

認知機能の向上に繋がる

音楽は認知症の方に対する療法として使われることもあり、認知症の症状によって起こる、痛みや不安を軽減する効果があるとされています。

体や指を動かして歌や楽器を楽しむことで、心身に刺激を与えます。ストレスを発散し、リラックスできる効果もあるので、気持ちが晴れやかになり、睡眠の質が向上したという方もいます。

体への負担をかけずに楽しめる

スポーツのように体を激しく動かすのが難しくても、音楽なら気楽に始められるという方も多いです。体に負担がかかりにくいので、長く続けやすいのもメリットです。

様々な人たちと交流できる

誰かと一緒に楽しめるのも、音楽の魅力です。練習や演奏を他の人たちと一緒にすることで、交流を楽しむことが出来ます。コミュニケーションが活発に行われるようになるので、脳への良い刺激にもなります。

目標に向けて努力することが楽しくなる

音楽を趣味にすると「この歌を歌えるようになろう」「この曲の弾けるようになろう」といった目標が生まれます。目標に向けて日々努力することは。とてもやりがいのあることです。仕事をしていた頃を、思い出す方もいるかも知れません。

練習すれば上達しますし、演奏できる曲が増えます。音楽は、継続して楽しめる趣味になりやすいです。

シニア世代の方にオススメの楽器

音楽を趣味にするシニア世代の方にオススメ出来る楽器とは、一体何でしょうか。

ピアノ

ピアノはとても身近な楽器なので、初めて楽器に触れるという方にもオススメです。子どもの頃に少しだけ弾いたことがある、という方もいるのではないでしょうか。

音階が分かりやすいので、音楽の基本を学びたいという方にも向いています。両手の指を動かして、譜面を見たりめくったりしながら演奏すると。認知症予防に効果があるとされています。

初心者から上級者まで、幅広い種類が用意されており、自分に合った種類を選ぶことが可能です。

本格的なピアノは非常に高価ですが、電子ピアノや電子キーボードなどを活用することも出来ます。初心者向けに、弾きやすいようにガイドをしてくれるタイプもあります。

ギター・ウクレレ

ギターやウクレレは難しいと感じる方もいるかも知れませんが、実は初心者でも取り組みやすい楽器です。

指の動かし方を覚えれば、それだけで演奏出来るので、楽譜をあまり気にしなくても演奏することが可能です。楽譜を読むのが苦手と言う方にも向いています。

ギターは難しいと感じる場合は。ウクレレから始めてみるのも良いと思います。ギターとはまた違った、穏やかでリラックス出来る音色を楽しめます。

サックス

サックスは、吹奏楽やジャズといったジャンルの音楽に興味がある方にオススメです。

指を動かすだけでなく、吹くという動作も行うので。肺活量が必要になります。演奏を楽しみながら、呼吸機能を鍛える効果も期待されます。

まるで歌うように演奏できる感覚を味わえるのが、サックスの魅力です。また、ピアノやギターと楽器と一緒に演奏しやすいので、様々な人と音楽を楽しみたい方にも向いています。

ドラム

打楽器をやってみたいという方は、ドラムに挑戦してみることをオススメします。

リズム感が重視される楽器で、演奏中は手足を動かしてリズムを取るので、脳や体にとって良い刺激となります。叩いて音を出す、という演奏方法がストレス解消になるという方も多く、爽快感を重視したい場合にもピッタリな楽器です。

ドラムはサイズや音が大きいため、自分の家で練習するのが難しいというケースも多いです。そういった場合は。電子ドラムがオススメです。セッティングが通常のドラムに比べると簡単に行うことが出来て、ヘッドフォンも付けられるので、騒音の心配もありません。

ヘルマンハープ

あまり聞き馴染みのない名前の楽器かも知れません。珍しい楽器を演奏してみたい、という方にはオススメです。

ヘルマンハープはドイツの楽器で、専用の音符図を見ながら演奏するので、楽譜が読めない方でも挑戦しやすいです。

通常のハープと同じく撥弦楽器ですが、ヘルマンハープの方が演奏しやすいということもあり、習得難易度は低いです。音色がとても心地よく魅力的で、そのような音を自分でも出してみたい、という気持ちから始める方も増えています。

値段は10万円から20万円と高めなので、事前に体験会などで軽く触れてから、買うかどうかを検討しても良いと思います。

音楽を趣味にする際に気を付けたいポイント

シニア世代の方が音楽を趣味にする際に、気を付けたいポイントを紹介します。

目標が高すぎると続かない

多くの方が、楽器を始めるにあたって「この曲を弾いてみたい」という目標が出てきます。

目標を持つのは素晴らしいことですが、その目標が高すぎると、せっかく初めても長続きしない可能性があります。初めから難しいことをしようとするのは、誰にとっても大変なことです。最初は、自分が出来る曲を、楽しみながら演奏することが大切です。

選んだ楽器が合っていないことも

楽器には様々な種類があり、それぞれ難易度が異なるので、どの楽器が向いているかは人によって異なります。

自分が好きな楽器を選ぶことは勿論重要なことなのですが、難易度が高すぎる物を選んでしまうと、上達することが難しく、継続することが億劫になってしまいます。高価な楽器を購入した方であれば「せっかく買ったのに」と後悔してしまうこともあるでしょう。

ピアノやギター、サックス等の楽器は、それぞれ演奏時の動きが異なります。指のしなやかさや、肺活量など、求められる動きは楽器によって様々です。前もって動きをシミュレーションすることで、自分が出来そうな楽器を選ぶことをオススメします。

練習場所に関する問題

大きな音が出る楽器も多く、練習場所の確保が難しい事もあります。一軒家で窓を閉め切っていても、近所の人に音が聞こえることがありますし、アパートやマンションであれば、騒音トラブルに発展する可能性が高くなります。

スタジオを借りて練習するという方法もありますが、家に帰っても練習したいという方も多いと思います。自宅の場合は専用のスペースを設ける、賃貸の場合は防音機能が備わっている所を選ぶ、といった方法で対応すると良いでしょう。

まとめ

シニア世代の方にとって、音楽はオススメ出来る趣味の一つです。特に今まで楽器に触れたことが無い方にとっては新鮮な体験になるため、脳にとって良い刺激になり、認知症の予防効果も期待されています。長く続けるコツは、楽しみながらやることです。上達したいという気持ちが先行し過ぎると、辛さを感じて挫折してしまうこともあります。出来る範囲で、無理なく取り組むことが大切です。音楽系の趣味を始めてみたいというシニア世代の方は、この記事で紹介したことを、ぜひ参考にしてみて下さい。